クラ奏者のオケ探訪記

忘れないように自分が行った演奏会の感想を書いたりする。

クラシックにおける色彩感とは

僕の好きなクラシックのジャンルは、ラヴェルだとか、ドビュッシーサン=サーンスとかそのあたりのいわゆるフランスものと言われるあたり。


ラフマニノフバルトークといった印象派と位置付けられる作曲家たちもお気に入りの1つではある。


フランス音楽、印象派


この作曲家たち全員に共通して言える条件がある。それは連続した音符、すなわち連符の使い方が非常に上手いということ。

ラヴェルのダフニスとクロエ、ドビュッシーの海、バルトーク中国の不思議な役人、パッと考えるだけでもたくさんある。


この「連符」の上手い使い方こそが今回のテーマである「クラシックにおける色彩感」、すなわち”色鮮やか”、という感覚につながると考えている。


例えばディズニー音楽。ディズニー音楽といえばキラキラした始まり方、そして壮大なシーンに向かう時に必ず巻き起こる転調と、それに向かう連符である。例えば有名なショー、ファンティリュージョンの始まりは連符だし、ミッキーのテーマだって3連+3連でぼっくらっのくっらぶに入るわけである。


アラン・メンケンという作曲家が最近のディズニー音楽のほとんどを作曲しているわけだが、ディズニーと音楽が融合した代表作は、デュカス作曲、「魔法使いの弟子」である。


デュカスというと。


フランス音楽、印象派


ここでつながってくるんですね。


続きはまた今度


オケと吹奏楽におけるクラリネットの違い

オーケストラと吹奏楽、両方ともクラリネットは重要な役割を持っている。


違いはなんだろう。


まず舞台上を目で見てわかるが、人数。

オーケストラは多くてもせいぜい4人だが、吹奏楽の普通の編成はその3倍はいなきゃいけない。つまり12人?以上。

なぜそんなに人数がオーケストラと比べて必要なのか、それにはバイオリンが存在していないことが大きく関わってくる。


吹奏楽には、弦楽器がコントラバス以外基本的には存在しない。しかし、現代の吹奏楽界では、オーケストラで演奏される楽曲を基盤に作られる楽曲がほとんどの中で、バイオリンような小回りがきく楽器として吹奏楽器の中ではクラリネットが作曲家から指名されがちなのである。(そういう意味じゃサックスはアルト・テナー・バスと三種類で、バイオリン・ビオラ・チェロ全て兼ね備えられるのかも。)


バイオリンの代わりと、そしてオーケストラにおけるクラリネットという、2つの側面を同時に受け持つもんだから、仕事はオーケストラより増えるのは至極当然。

後ろに金管楽器が爆音で鳴らしてるのはオーケストラも吹奏楽も変わらず、ましてや人数は吹奏楽の方が多いことがほとんど。

それに勝たなきゃいけないのだから、人数は増えて当然。先述した通り、バイオリンの分まで吹かなきゃいけないもんだから、いくら人数は増えたといえ大変である。


いろいろなことが、合理的に計算されているのである。


見た目でわかる人数の差、バイオリンとの関係を説明したところで今日は終わり。


でも実際違いってバイオリンのパートやらされることと、それに伴って人数が多いことくらいじゃないか??

他にあるなら教えてほしい。音色とかはソロだったら吹奏楽も気をつけないといけないし、他にない気がする。

スペイン奇想曲

スペイン奇想曲


初めて聞いたのは、習志野高校のコンクールでの演奏。YouTubeで動画付きのやつを見たときは戦慄したね。

なんだこの高校生って。笑笑

まあでもその人部活推薦ぽくて、一年の頃から韃靼人とかやってたと聞いてまあそんなもんなのかなあと割り切ることにした。

ただただ、うまいなあと思って聞いてたなあ。

そんな、まさか、自分がこの曲のトップを吹くことになるとはその時全く思いもしなかった。


半年の練習期間を経て、わかったこと

1楽章が一番難しいんじゃないかということ、それとテンポの速い遅いに大いに関係しちゃう管楽器の問題。


早すぎても指回らんし、遅すぎても息が持たん。まあ好みかなあと思うけど俺は遅すぎる方がきついなあ。


眠いから寝る






クラシック好きになるまで vol1

自分の部屋にテレビが設置されてから、初めてのワールドカップ。

リビングで家族との醜いチャンネル争いをせずに夜9時から朝方までの3試合を(自分が寝落ちしなければ)ぶっ続けで見られるのだ。

9時から1試合、12時から1試合、日をまたいで朝3時から1試合。3時間ごとに1試合行われているのだが、サッカーの試合は長くても100分弱、ハーフタイム15分。合わせても到底3時間にはならない。
その間、暇になるのだ。とても。

ということで自分が音楽に出会った経緯、クラシックを好きになった経緯をつらつらと書こうと思う^ ^

楽器に出会ったのは小学一年生の頃。ヤマハからのハガキを親が見つけ、ピアノを勧めてきたらしい。当時のことはほとんど覚えていないのだがやる気に満ち溢れピアノ教室に通い始めた。今思えば小学一年生からピアノ教室通ってるって天才音楽少年への第一歩じゃんって、思う。笑

が、現実は甘くなかった…(というより練習しなさすぎたせいなだけなんだけど笑)

小学校を卒業するまで、6年間もピアノ教室に通い続けたはずなのに、譜面は読めないわレパートリーもないわで今思えば散々な終わり方だった。

ピアノやってたひとならわかると思うんだけど、6年目にやってた曲は練習曲集、ブルグミュラーの(ここ重要、ドビュッシーではない笑)アラベスクで、なんと発表会でいっちばん最後のジャーンって和音をミスって引き直したのだ笑。それも二回も。

そんなこんなで、当時の自分はピアノはおろか音楽というもの自体に特に特別な思い入れなど全くないままに中学に進学した。

唯一その時に好きだったのはのだめカンタービレかなあ…作曲家とか、プレイヤーなんてだーれも知らなかったし、当時ユーチューブとかもそんなに栄えてなかったから知る由もなかったんだよなー…

中学進学して、テニス部でも入ろうかなあと思ってたんだけど、一緒に同じ中学に入った小学校からの友達に誘われて特に深い考えもなく吹奏楽部へ入部。

当時は部員も少なくて、「ピアノ6年やってました!」なんていったらとんでもなく騒がれそうで、そんなのは嫌だから(実際は1年やってるかやってないかくらいの実力だからな、譜面も読めないし)、ピアノを6年間やってたという経験を隠してた覚えがあるような、ないような…笑

とにかくそんなこんなで吹奏楽部に入部して、先輩がいいひとそうだからっていうめちゃくちゃ適当な理由でクラリネットを始めたのだった。
思えばここでクラリネットを始めたのがすべてのきっかけだったかな。サックスとかやってたらオーケストラ入れないしね。笑
あの時の適当な理由を思いついた自分には感謝だな〜…なんて!


ワールドカップも始まったし、続きはまた書こうと思う。

N響2018年6月Bプロ 感想

2018年6月20日

カバレフスキー/チェロ協奏曲第2番
(チェロ/マリオ・ブルネロ)

来月自分が所属しているオーケストラがチャイ5を演奏するということで、乗り番はないのだが、アマチュアとプロじゃ実際生で聞いた時どの程度の差が生まれるのかという点が気になり鑑賞しに行くことを決めた。
Apple Musicやら、ユーチューブやらに上がっているチャイ5をひたすらに聞き漁って行った結果、正直感動は薄かった。ロシアやアメリカのオーケストラの分厚い金管セクションに体格からして勝てる雰囲気もせず、、結果も残念ながらという感じ。
サントリーホールで何度も海外オーケストラの演奏を聴いているので、このホールの特徴として、ペットが埋もれやすいとか、打楽器が必要以上に響くだとか、そういうことはないとそもそも知っていたので間違いないと思う。N響のペット、弱い!w
低音群(チューバ、バストロ)、ホルンは世界の名だたるオーケストラに引けを取らないほどパワフルな演奏だった気がする。まあそもそも、尾高忠明という指揮者はあっさりめな演奏を好むということで、ショルティスヴェトラーノフを好む自分にとってははなから合わなかっただけなのかもしれない…
N響のホルンセクションといえば、福川さんが世界的にも有名だけども、(そんなに詳しく知らない自分でも知ってるから)今回は福川さんじゃないもう1人の主席の方がトップを吹いていて、それでもホルンは間違いなく金管群の中で1番輝いていたと思う。さすがN響、メンバーの層の厚みもすごいのなあと痛感した。
まあ文句ばっかり書いているけど、あんまり期待してなかったチェロ協奏曲もめっちゃうまかったし、チャイ5も特に突出して良い部分がなかっただけで(ホルンはすごかった!!)、まとまりはさすがN響、教科書通りのお手本のような演奏だなあと感服いたしました。